トルンクヴィストvsオーケストロム スウェーデンオープン2012
ヨーロッパ・アフリカサーキットというツアーがITTFで組まれていまして(ワルドツアーとは別物です)、その中のスウェーデンオープンから、準決勝のトルンクヴィストvsオーケストロム(ともにスウェーデン選手)の試合動画です。
トルンクヴィスト(黒いユニフォームの選手)はスウェーデンの若手選手。2010年の世界卓球モスクワ大会でもオーケストロムとともに代表の末席に選ばれています。そして相手のオーケストロム(発音的に正しいのはアッカストロムのようですが、オーケストロムの表記が一般的ですね)。
オーケストロムといえば、ご存知「粒高の魔術師」。男子ではカットマン以外の粒高プレーヤーで国家代表クラスになっているのは、恐らくこのオーケストロムのみでは?2005年の世界ジュニアで高木和卓を破りベスト4入りした(水谷に負けた)のは驚きでしたし、2009年のヨーロッパ選手権でオフチャロフを追い詰めた試合を見たときは、さらに驚きでした。
その後あまり活躍を聞かなくなってしまいましたが、久しぶりに試合動画を発見です^^。
オーケストロム、以前より少し体格が良くなり、フットワークを使い積極的にフォアで打ち合うようになってます。体のサイズといいフォアドライブのフォームといい、先輩のイェレルによく似ていますね^^。パワー不足を補おうと、攻撃力をUPさせるトレーニングを重ねたのではと推察しますが・・・。
しかし中陣に下がってドライブを引き合うことで、かえって彼の持っていた良さを消してしまっているような。これだと、ドライブを引ける中途半端なカットマン、になってしまった印象です。
前陣を死守し、回転とタイミングの変化を極めたプレーを最大の持ち味としていただけに、この方向性は堅持しつつ、さらにパワーを上げていくプレーを期待したいところです。世界的にも珍しい戦型なだけに、一つ殻を破って名を上げてほしいですね。
Euro Africa Circuit 2012, Men’s Singles Semi Final
Andreas Tornkvist (SWE) vs. Fabian Akerstrom (SWE)
にほんブログ村応援クリックお願いします(にほんブログ村卓球ブログ)
2012年7月2日
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (5)
攻激主体の変則カットマンに近いですね!前陣での粒高はさすがに巧いですが!下がればバックはカットしかないようですね?
やはり前陣で止めるだけでは世界では勝てないと
ふんで、引き合いなどの後ろからの攻撃も積極的に
取り入れるようにしたのでしょうか。
今は新しい引き出しを作っている最中だと思うので
上手く噛みってないのは仕方ないですが、
僕としてはもっと前陣でのいやらしい守備に
相手が引っ掛ってる様が見たいですね。
ところでアルゼンチンのリュウ・ソン選手も一応
オーケストロム選手と同じ戦型ではないんでしょうか?
(まああまり似てないですけど)
そうだそうだ、アルゼンチンの劉松もいましたね。
劉選手は元カットマンですから、下げられても打開策がある分、粒高プレーヤーとしての実力はオーケストロムより1枚上ですね。
ルンクイストは前陣での粒高処理に何一つ苦戦してませんね。
多分変化のバリエーションが少ないのかと、ナックル性の球が無いのが気になります。
フォアハンドのミスが多めですね。僕はカットマン
ですが、甘いボールが来たらフォアで打ち合いに
持ち込みます。前陣での守備に相手が引っ掛かってるとこ
を確かに見たいですね。