中国オープン2012男子シングルス準決勝、馬龍vs王励勤の動画です。


今年は世界卓球やワールドツアーのメンバーからも外され、引退も囁かれる王励勤。精神的にも下降気流にあるのか、4月のアジアカップではイランのアラミヤンに敗れています。世界選手権を３度も制した名選手も、このままフェードアウトしていくのかと思われましたが・・・。

この大会、久しぶりに上位進出で準決勝。かつてほどの圧倒的な両ハンドの攻撃力は影を潜めていますが、巧みにブロックを使った戦術で馬龍に対抗。フォアの打ち合いでは分が悪すぎるのでしょう、徹底的に馬龍のバックを狙い、回り込んだところをフォアへ抜いています。松健がよく使うような横回転ブロックも随所に見せていますね。

試合は終始馬龍に主導権を握られていましたが、第３ゲーム１０－４の劣勢で盛り返したあたりのプレーは実に見事。持ち前の強烈な水平スイングドライブは圧巻です。

ダブルスでも準決勝に進出していますし、今大会の王励勤はフィジカルの衰えを戦術や経験で上手くカバーしたプレーを披露しています。全盛期の圧倒的なパワープレーを思い出すと一抹の寂しさは禁じえませんが、まだまだ末永く活躍してほしいですね。

China Open Men’s Singles Semi Final
Ma Long (CHN) vs. Wang Liqin (CHN)



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2012年6月6日