王皓特集
12月22日、09年世界チャンピオンの王皓が現役引退を発表しました。最近の雰囲気から時間の問題ではあろうと思われていましたが、”とうとう”という感じですね。ということで、王皓のトリビュート動画を。
王皓といえば、もちろん裏面打法。ペンの裏面で打つというアイデアそのものは、’79女子世界チャンピオンの葛新愛が粒高裏面で使っていたのでわりと古くからありましたが、その難しさや不安定さから、長らく実戦で使われることはありませんでした。
時が流れ、劉国梁や閻森、馬琳がこの技術を磨き上げ実戦仕様にまで高めましたが、本当にペンホルダーの裏面打法が完成をみたと言えるのは、王皓の出現をもってしてでしょう。バッハンドのすべての技術を裏面でこなし、かつシェークのバックドライブをも凌駕するほどに威力を高めた王皓は、当時としてはまさに革新的な選手でした。
選手としては、’09横浜大会で世界チャンピオンになったあたりがピークと言えるでしょうか。世界選手権に続き全中国運動会も制するなど、この頃は無敵を誇りました。
また、馬龍キラーとしても有名で、ツアーなどでは非常に分が悪いにもかかわらず、世界選手権などの大舞台ではことごとく馬龍を潰し、優勝の目を奪ってもきました。ただオリンピックだけは不運で、3大会連続の銀メダル。
今後は八一解放軍チームの総監督として後進の指導に当たるそうですが、第2の卓球人生でも花を咲かせてほしいですね。
トリビュート動画
技術動画
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2014年12月25日
コメント
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コメント (8)
やはり引退しましたか(^^;;
確かに王皓選手のバックハンドは凄かったですね!
あのバックは真似しようとしてもできませんでしたね笑
しかし僕が印象に残ってるはオリンピック3大会連続銀メダルですね笑
王馬時代の最後の砦だった王皓選手もついに引退を迎えましたか。
五輪では3大会連続銀メダルという結果でしたが、4年に1度の大会で毎回安定した成績を残したことは十分に評価されます。
王皓以降裏面を満足に操れる選手が現れていないのが残念ですが、是非監督として後継者を生み出してもらえることを願います。
ソースの記憶があやふやなのですが、世界選手権・オリンピックの団体(シングルス)で負けたことが無いと聞きました。
バックハンドの印象も強いですが、ストップが至難なサーブからの圧倒的な三級目攻撃も安定した強さの一因でしょうね。
王励勤同様フェアな試合態度がプロらしくて好きでした。
もう少し続けて欲しいですが残念ですね。
以前読んだ,王ハオ選手は農村の貧しい家庭の出身で家族で借金をして、その日の食事にも困りながら王ハオに卓球をさせていたという記事が今でも心に残っています。
本人の才能ももちろんですが、王ハオの凄まじい強さの根底にあるものを知り、おそらく日本選手では一生勝てないだろうと思っていました。
中国でも何度かジュニアで王ハオ2世といわれる選手が出てきましたが皆本家とは程遠く大成しませんでしたね。
それだけ唯一無二の存在であったと思います。
これだけリスキーな裏面習得を思うと、王浩選手以上の選手は出てこないでしょう。許シンはフットワークの方が凄いと思います。
そういう意味では、王浩選手も中国の卓球の歴史の中では過渡期の選手となるのでしょうか。
ペンスタイルは台上はシェークより上と思うのですが。
王選手引退してしまい残念です。
特別ファンと言うわけではなかったのですが
トリビュート動画を見て少し泣きそうになりました。
俺が一番最初に憧れた選手だった
中ペン裏裏全てのあこがれだったろうな
唯一無二のスタイル、まさに達人
正直強すぎるくらいだったなあ
正式な引退だそうで、涙がでる
王晧選手は、裏面打法の技術革新は言わずもがなですが、ペンのフォアハンドでラリーを引き合える選手は他にいなかったのでないでしょうか。あのような体幹や脚力の強さと柔軟さを感じさせるスタイルは、樊振東選手が継承しているように思います。