胡麗梅vs丁寧 直通パリ
直通パリ第2から、この大会での第2代表決定戦・胡麗梅vs丁寧の動画です。
「胡麗梅?誰それ??カットマンなの???」な選手ですが、陳杞に「僕の妹です」と紹介されたら、「ああ、そうですか。お兄さんによく似てますね」と答えてしまいそうな顔立ちです(笑)。
しかし彼女は、現在中国で「史上最大のダークホース」と話題もちきりになっている18歳。よほどのマニアでも名前を知らないのは、これ当然。世界ジュニアはじめワールドツアーなど、国際大会の出場経験は一切なし。3月1日に終了した2軍チームと1軍チームの入れ替え戦で優勝して1軍チームに昇格したばかり、さらに郭躍の負傷欠場のおかげで選考会第2ステージに出場できたというラッキーガールです。しかしその実力は、ラッキーどころではないポテンシャルを秘めていました。
プレーはかなりオーソドックスでディフェンシブ。しかし、そのカットは滅茶苦茶にブチ切れているようで、世界チャンピオンの丁寧をもってしてもまともにカット打ちをさせません。
現役の世界チャンピオンにして、オリンピックの銀メダリストである中国選手が、ポッと出の若手カットマンのカットを打ち切れずツッツキで粘る・・・など、かなり屈辱的な展開なのではと思いますが、それにしてもあのカットは・・・。試合中に何度も顔を歪める丁寧の表情からも、その凄さが伝わってきます。
守備範囲はトップ選手としては広くないと思いますが、カットかブチ切れている上にエンドラインギリギリに深く入ってくるので、広角にドライブを打ち分けるのが極めて難しい、よって守備範囲が狭くてもさして問題がない・・・のではと思われます。
グループリーグで元世界ジュニアチャンピオンの陳夢、饒静文、楊楊に3連勝して1位通過。決定トーナメントで李暁丹、丁寧を降して2位(優勝は武楊)。続くこの大会での第2代表決定戦で再び丁寧を沈め、見事に世界選手権パリ大会シングルス代表権を勝ち取りました。
ううむ、范瑛が肘の故障で引退か・・・なんて話がありますが、またまた恐ろしいカットマンが中国から出て来ました。そして現役バリバリの世界チャンピオンが2度目の選考会でも落選するとはorz。パリ大会の金メダルも十中八九、中国の手に渡りそうです。
胡麗梅vs丁寧(決勝トーナメント準決勝)
胡麗梅vs丁寧(第2代表決定戦)
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2013年3月14日
コメント
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コメント (16)
丁寧は世界選手権に出られないのですか?
4月6・7日に直通パリ女子第3ステージが行われますから、そこで勝ち抜けば大丈夫ですけど・・・朱雨玲、陳夢、文佳etc、強豪揃いですし、どうなるでしょうね。
確かに陳杞そっくり(笑)
日本の選手じゃ勝つのは難しそう笑
それにしても丁寧はカット打ちが苦手ですね…
陳静・王楠・郭躍と中国のサウスポー選手はカット打ちが上手いイメージがありますが丁寧はちょっと微妙ですね
それにしても胡麗梅…確かに似ていますw
カット打ちが苦手なせいか?丁寧、かなりナーバスで追い詰められていますね?なんでもないボールもラケットのエッジに当てたり、一発でしとめれれるボールも繋いだり、また、一発の威力も乏しいですね!苦手意識と、守りの意識から、すべてが消極的で萎縮しています!直通パリでは次回も危ないかもしれません?トップにいれば避けられないプレッシャーからは逃げられません!これからが勝負です。壁を超えれば、先がさらに明るいかもしれません?
選考会で18歳無名カットマンが丁寧に2連勝!?丁寧が不調としても、陳夢始め名の通った選手達も沈めていたのだから、今回は本当に強かった訳です。
これは不思議なラリー展開。このレベルだと普通は、カット守備の我慢の粘り、カットのファインプレー、的確な反撃、攻撃型顔負けのドライブ等どれかが目立ってカットマンの勝利となる筈ですが・・丁寧がまともにカットを打てていない。胡麗梅にミスがほとんど見られない。’ボールを入れる’集中力が半端ではない?。カットボールの回転、質については管理人さんが述べられていますね。
トーナメント1位の武楊について以前、今後世界一になる可能性があるカットマンと記しました。武に比べると胡麗梅は小柄に見えます。思い出すのは、全日本でも優勝した王輝とすれ違ったときに意外と小さいと感じたこと。しかし蝶のような華麗なカットプレーでした。王国4月23Pでは韓国の徐孝元(ソ・ヒョウォン)を「鉄壁の女王」ついに引退するも後継者が急成長と紹介(屈指の美形選手とも^^)。ヨーロッパにも侮れぬカットマンが多くいます。カット対攻撃の試合は独特な魅力がありますね。
YS11さんのリカバリー?、ありがとうございますorz!
さて、胡麗梅選手、フォアのカット(ツッツキ)は孔監督ではありませんが、インパクトの瞬間にかなり切れる技術を持っているのかもしれません?丁寧レベルの選手が何度もネットに引っ掛けていました。そうかと思えばオーバーミス!
守備範囲は広くないようですが、返球、配球などで、巧くニュートラルの位置をキープし、カット地獄へ引き込んでいます。
バック面のラバーは何かわかりませんが?切る切らないが出来るようです!
武楊とはタイプが異なるかもしれませんが、かなり頭の良い、曲者のカットマンと拝見いたしました。研究されないうちなら面白いことになるやもしれませんね!
標高の高い地でこの試合は行われたらしいです。
標高が高いとカットのキレは増すので、カットマン有利な場所であったことを考慮すると、実力はこれよりは少し下でしょう。
影虎さん、「面白いこと」が日本選手を食ってしまうことにならないように願いたいですね。おととしロッテルダムでは、范瑛に福原、平野両選手が泣かされました。ノーランキングなら早い回でシード勢と当たります。「パリでは外国選手には負けられない」(胡)これは楽しみと同時に脅威です。
(内蒙古で行われたこと、さきほど王国HPで知りました。武楊と胡麗梅のパリ行きに幾分有利に働きましたか。)
日本の女子カットマン?石垣、根本両者がユニバーシアード代表に推薦とのこと。後者は「全日本で石川の調子を狂わせた選手」と村上監督が述べるほどの急成長ぶりです。
身びいきもありますか、中学チャンピオンの佐藤瞳(北海道尾札部中)に期待します。スケールの大きなカットマン、卓球へのひたむきさが伝わります。高校はまだ聞いていませんが。
胡麗梅選手レベルだと、日本人選手は危ないですね!あたらないように祈っておきます!orz!
丁寧はまだ王子サーブを使うんですね。
しかも多用している・・・
カットマン相手ではよく使うのですか?
カットマンには下回転より横回転が強いサーブの方が有効ということなのですか?
Totally BS.
ささささん
なぜ標高が高いほどカットが切れるのでしょうか。
このカットマンの選手のラバーはなんでしょうか。
それとツッツキのときただあてているだけで回転がかかっていないようにみえるのになぜあんなに丁寧選手はネットにかけているんですか。
最後に2013パリ大会ではなぜ丁寧選手が完勝しているんですか。
以上4つの質問に答えていただけると助かります。
>jjさん
第三者ですが自分のわかる範囲で答えさせていただきます。まずカットマンと標高の関係性ですが、すみませんよくわかりません(*_ _)おそらく気圧の関係でしょうか・・・ふたつめのラバーの種類ですがおそらくフォア粘着、バック表でしょう。理由はこのサイトに横視点の胡麗梅の動画がありますが、それを見ていると表カット独特の打点を高い位置で捉えているからです。3つめのツッツキの件ですが彼女の横視点の動画を見ているとインパクトの瞬間に前腕でラケットをすばやく振っており決してあてているだけではないです。これは手首の筋肉と技術がなければ安定しない高等技術です。また丁寧の件ですがこれは純粋に彼女の努力ではないでしょうか。それと中国首脳陣がカットマン対策を講じたというのも考えられます。いずれにせよ彼女が努力したことには間違いないでしょう。最後にですがこれは一草卓球家が大変狭い見識と体験を基に書いたものなので100%鵜呑みにはしないでください(><)以上で終わります。長文失礼いたしました。
かっこまんさん有難うございました。
またよろしくお願いします。