ユージーン・ワンvsマテネ スイスオープン2013
スイスオープン2013男子シングルス準々決勝、ユージーン・ワンvsマテネの動画です。
スイスオープンはITTFのワールドツアーの大会ではありませんが、サムソノフ・朱世赫・オフチャロフといったビッグネームも参戦し、なかなか面白い大会になりました。で、無名の選手が活躍したので、ちょっと紹介をば。
マテネはご存知フランスのエース、誰もが認めるトップ選手ですが、相手のユージーン・ワン・ゼンと聞いて「あ、あの選手ね」とピンとくる方はかなりのマニアかと思われます(笑)。ロンドン五輪男子団体1回戦で丹羽くんにストレートで沈められた、カナダの選手です。
第1ゲームを接戦で落とし、第2ゲームもマテネにボコられ。このゲームの後半などいかにも試合を投げたような態度ですが、これは死んだふり作戦???。そのまま劣勢を何となく切り抜け、ズルズルと最終ゲームまで持ち越してしまいます。ブロックが相当に堅く、体から近いところのボールには強い、というかなかなかミスをしない。無理打ちもせず非常に堅実なプレーぶりが、派手に得点とミスを重ねるマテネと好対照です。下がって打ち合おうとするマテネの打ち気を削ぐように、ホワっとゆるいドライブを前に落としているのが、ジワジワと効いてきているような。
ユージーン・ワン・ゼンは現カナダチャンピオンの26歳で、WRは110位。帰化選手ではなく、中国系カナダ人。柔道選手のような固太りの体型ですが、かといって特にパワーがあるわけでもなく、フットワークもトップ選手としてはかなり遅い部類に入ると思います。しかしそれでいて、ナゼか強い、不思議な強さのある選手です。
この映像のアングルも迫力がよく伝わってきていいですね。
Table Tennis Swiss Open Men’s single 2013
Adrien Mattenet (FRA) vs. Eugene Wang Zhen (CAN)
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2013年2月13日
コメント
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コメント (6)
ほほう、帰化選手じゃないんですか。
まあ確かに言われてみれば中国から帰化した選手はこんな卓球しない気がしますね。
初めてワン選手の試合を見ましたが、ワン選手の卓球って自然と相手をイラつかせるようなプレイですよねwww
自分的にはこういう卓球も好きです。
あえて強打をせず軽打~中打を使い分けるという技術も重要だと改めて感じました。意外とプロでも見かけないスタイルだと思うので参考になりました!
センス溢れている訳ではないし、
マロン等のようなパワーを持ち合わせているわけでもないけど、
とにかく丁寧に一本でも多く相手より入れていく、
相手の嫌がるコースについていく、
そんなプレーの大切さを教えてくれる動画ですね!!
個人的に、マテネがあんまり好きではないので、この試合内容なスゴく見てて楽しいです(笑
ユージーン選手のフォアドライブは打点が低く、早い打点のブロックを混ぜているのでタイミングが取りづらそうです。
卓球の試合って知らないうちにペースを乱されると怖いですね。
みなさんおっしゃるようにマテネが楽勝かと思いましたが、
卓球って怖いですね。パワーが無くても勝てるんですね。
いつの間にかペースをかき乱される。
卓球は怖い!!本当にそう思わせる動画です。
僕はこのユージーン選手を見た時、「センスがある卓球だな」と思いました。
センスの種類にも色んなベクトルがあると思いますが、僕の中ではセンスというと、こういうプレーが思い浮かびますね