H28年度全日本選手権男子シングルス準決勝、吉田海偉vs吉村和弘の動画です。


今大会は完全ノーシードから、もっと言えば埼玉予選から勝ち上がってきた海偉選手。レシーブからチキータでガンガン攻めていく現代卓球にあって、片面ペンドラという古き良き（？）スタイルがここまで活躍してくれるのは、感動の一言です。H23年度全日本選手権ダブルス準優勝の加藤由行、カットの御内健太郎、エリアカの龍崎東寅と、若手・中堅・ベテラン、ペンドラ・カット・シェークドライブとさまざまな年齢・戦型の強豪を打倒してベスト4まで進出してきました。

試合は…本当に惜しかったですね、海偉選手。先に3ゲームを先取し勝利まで後一歩と迫りましたが、その一歩が遠くありました。吉村選手は、バック～ミドル側に来たサーブはほとんど強烈な台上バックドライブで攻め込み、ラリーになってもフォア・バックともに大砲を繰り出せるなど、現代卓球の申し子のようなプレー。

さすがに、あの球威の両ハンドで押してくる相手に、フォア主戦の片面ペンドラが対抗するのはキツイですね。しかしそれでも最後まで果敢にフォアで動いた海偉選手のプレーに、オールドファンの管理人はいたく感動しました。

引退の日も近いのかと思っていましたが、「年齢は35歳だけど気持ちは25歳。歳をとっても全然気にしないし、40歳までやりたい。普通の人には負けないです」とのこと、嬉しい言葉です。これからも頑張って欲しいです。

2017年1月25日