石川佳純対vs森さくら 平成25年度全日本選手権
平成25年度全日本選手権大会女子シングルス決勝、石川佳純vs森さくらの動画です。
今大会の嵐の目となった、脅威の高校生の森選手。ジュニア期待の星・伊藤美誠を沈め、サンリツの中島選手も撃破。続いて平野早矢香、福原愛と優勝候補を連破して決勝に勝ち上がってきました。初戦となる4回戦では妹の石川梨良選手も沈めていますから、vs石川で始まり、vs石川で終る全日本。破竹の勢いを決勝の場でも出せるか!
対する石川選手は決勝まで1ゲームしか落とさない(準決勝・若宮三紗子戦)完ぺきな内容でファイナルへ。恐れを知らぬノリノリの若手と、トップ・オブ・ザ・トップの対戦、実に興味深いですね。
しかし明暗を分けたのは、技術面・戦術面も「当然」「もちろん」ありますが、メンタル面が影響したところも大きかったのでは。第1ゲームは積極果敢に攻め、ポイントごとに大きな声を出し気合を入れていた森選手ですが、第1ゲームを逆転のジュースで落とすと、第2ゲームからはトレードマークとも言える大きな声がほとんど聞かれなくなってしまいました。出鼻をくじかれ、決勝戦という特別な舞台で女王に気圧さてしまった・・・という感がかなりあります。
対する石川選手は、打ち気にはやる相手をよく見て、遅めのループ系ドライブで崩したりと、冷静に相手を観察している様子が伺えます。ブツ切りツッツキを持ち上げさせて打ち込んで行く森選手の、裏をかいたサーブの組み立ても見事です。
個人的に印象的だったのは、石川選手がマッチポイントを握りながらも3本連取され、タイムアウトを取った時。ベンチコーチの会話の内容は分かりませんが、うつむく石川選手の両肩に手をおき、まっすぐ目を見据えて話すコーチの姿が・・・。恐らく「自信を持ってプレーしなさい」という内容だったのではと想像しますが、トップレベルでの選手経験がある(全日本社会人4回優勝)元・中国選手、「さすが!」と思えます。
石川選手のプレーは素晴らしいの一言でしたが、森選手もこの経験を糧にして更に飛躍してほしいですね。
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2014年1月19日
コメント
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コメント (8)
今回の石川はすごく強い!!
精神的に強くなったと思う
森選手が著しく不調です.おそらく体力切れでしょう.
ダークホースの快進撃が決勝戦で一気に尻すぼみになる現象は,これまでの大会でもよく見られました.
森選手の気迫あふれるパフォーマンスを見れば,対平野戦や対福原戦のときは,それこそ脳の血管がブチ切れるほどの大ハッスルプレーだったことでしょう.逆に石川選手は1セットしか落としておらず,体力面にはほとんど問題がなかったものと思われます.
たとえ森選手が1セット目を取れていたとしても勝つことは難しかったでしょう.
いつも管理人さんの文章には感服しています。僕は完全素人ですが、勢いとノリが伝わるので解釈できますし、試合の解説としても実に読み応えあるものを提供して下さっていると感じますよ。「神ラリー」とか、そういったえげつないワードを除けば、「変態的な」カーブであるとか、あとは、今ちょっと思い出せないんですが〈笑)、随所に独創的でいて核心を突いた言葉が乱れ打たれて、感心しながら笑ってしまう優れたものばかり。
それと比較すると、今年も男子の解説はまたも松下浩二だったわけですが、何故に卓球協会はあれを放置しておるのか?視聴者と感情の共有が出来ないうら寂れたリズム、貧弱な語彙、果ててくわえて分析の不正確性がもう、致命的。本年の水谷の躍進はバックハンドの進化にあったのは誰の目にも明らかであったのに、触れることもできない。しかたなく水谷本人が試合後解説する始末(知ってからではないけどさ)。近藤さんの「おもてなし」だの「倍返し」だのは苦笑こそすれ、視聴者への意識という点でも、戦術解説でも優れていたし、宮崎さんのメンタル解説もやりすぎではあったが、近藤さんとの相性や全国放映を考えると極めて政治的である点で優れてました。
石川が単なる天才から脱皮した記念碑マッチだった。感謝や「福原さんのようにいい試合がしたかった」などと述べていることからも明らかなように、自己犠牲の意識から大きく目的性が変わったことが窺える。勝てなくなった時にこうした意識改革は重要で、モチーフを持させる唯一の方法と言えるもの。福原への連続敗戦がいい意味の変化をもたらしたのだろう。1ゲーム目の敗色濃厚な場面でのメンタルはそうした進化からしかあり得なかったでしょう。
世界選手権の代表残り2人はどうなりますかね、
森、平野が選ばれそうな気がしますが、、、
それを追うのが加藤な気がします!
平野は最近パッとしないですけど、元々カット打ちに定評あり、ロンドンの実績もありますしね。
usashiさんに同意です。
今回の解説は的外れなもの多く、かつリズムも悪く残念でした。
小生は普通に福澤さんの解説が好きです。
失礼しました。
タイムアウト明けの10-9から一本で決めたのは2011年1月の優勝の時と同じでしたね。(あの時はサービスエースでしたが…)
テレビ東京系列で先ほど「石川佳純~20歳の素顔」が放映されました。昨年1年間とこの全日本優勝までを’母娘の絆’と試合映像で構成、約1時間飽きさせず、感涙ものでした。
最終日表彰後(ダブルス)には彼女一人ファンへサインをしていました。アリーナ席直近で見て、上半身の細さは驚くばかり、よくあんなボールが打てるなぁと思ったほど。
今回、男女のサウスポーがタイトル奪還、そのあらたな強さは世界卓球団体へ向け頼もしいですね。
森選手の、あえて台に当てているようなツッツキが気になりました。ルール違反ではないでしょうが…