平野美宇vs劉詩ウェン ワールドカップ2017
女子ワールドカップ2017準決勝、平野美宇vs劉詩ウェンの動画を。
前回大会、ぶっちぎりの史上最年少優勝で世界を驚かせた平野選手。今大会でも初戦でスウェーデンのエクホルムを圧倒し、続く準々決勝では台湾の陳思羽をもストレート。2連覇を懸けて劉詩ウェン選手と対戦です。
対する劉選手も、ここまでの2試合をいずれもストレート。2009、12、13、15年大会で計4度の優勝経験がありますが、卓球王国中国の名にかけて、平野選手を完膚なきまでに叩きのめせと厳命されていることでしょう。
昨年のあまりにもセンセーショナルな活躍で、徹底的にプレーを分析されているであろう平野選手。最近は中国選手に非常に分が悪くなってしまいましたが…巻き返しななるか。注目の試合ですね。
Hirano Miu vs Liu Shiwen (World Cup 2017) WS 1/2
(ダイジェスト)
(フル動画)
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今となってはもう速いピッチで速い球が来るってバレてるから全部高速のトップスピンだと勝てないと思う。トップスピンでも変化付けれる石川かフラットで撃ち抜く伊藤の方が対中国では先を行ってるかも。
個人的にはバック表の伊藤に頑張って欲しい。世界のトップレベルでも巻き込みサーブ→チキータ→トップスピンのラリーは見飽きたんで、もっと独創的なラリーをする選手が出てきて欲しい。
巻き込みサービスの弱点は、最初から巻き込みサービスと分かる点です。あの構えからロングサービスやもっと短いショートサービスがあれば、ラリー展開も有利になるでしょう。
それには右足を引いたフォームは改良の余地あります。
本人のスピード重視のせいか、対戦者の対策の効果か、ひと頃より回転が減っているように見えます。アジアカップのサイドをきって決まるボールは回転あってこそ。丁寧戦で馬場監督がボールをのばせ、回転をかけろ、と何度も言っていました。フォアクロスの決め球はことごとくカウンターされていましたが、ストレートを狙ったり、ラリーに強い自分もだしていけば、のびしろはたくさんあります。平野選手のおかげで、また中国選手の強さが増した感すらありますので、がんばってもらわないと、、、
コーチが変わったのかはわかりませんが、フォアハンドが改悪されたような気もします。
フォロースルーを大幅に少なくして速攻に対応させるつもりかもしれませんが、手打ちみたいになってしまって肝心の威力と安定性が全くなくなってしまっているように思います。平野選手が天然の才能としてもともと持っていたオンリーワンの特徴の一つ、体をしっかり使った打法であるにも関わらずフォアとバックの切り替えがずば抜けてスムーズで速いことと、フォアミドルのフォアハンドでの処理のうまさ(ボールが飛んできてからでもフォアでの回り込みが間に合う)が完全に消されてしまってはいないでしょうか。打球方向に平行になるまで大きく肩を引いてから180度回転させているかに見えるほどしっかり振り切るフォアハンド(の強打)は、一見前陣速攻には不向きに見えますが、それが平野選手の身長の低さを補っていて、(コースの厳しさとの組み合わせで)ラリーの強さと一発で決める強打の決定率の高さを生み出していたと思います。間違っているかもしれませんが、もしそうだとしたら個人的に非常に残念です。
フォアハンドの打ち方が変わり、威力と安定性の点で後退した感じがします。
平野選手の長所である、体をしっかり使ったフォームであるにもかかわらずフォアとバックの切り替えがスムーズなことと、フォアミドルのフォアハンドでの処理の速さ(ボールが飛んできてからでもフォアで回り込める)が全くなくなってしまっています。フォームを変えるより中国選手より1本でも長くラリーを続けられるような盤石の基礎力こそが必要だと個人的には思っていたので、残念です。